こんにちは、伊丹市のエアコンクリーニング業者、お掃除の亀ちゃんです。
日頃の仕事内容はエアコンクリーニングが9割以上なのですが、ハウスクリーニング全般をしておりますので、当然他のクリーニングを依頼される事もあります。
本日は尼崎にて午後から換気扇のクリーニングでした。
お客さんの事前のお話によると、「30年間一度も掃除した事ないから、とにかく汚れが酷すぎて、換気扇の羽の回りが悪い」との事。
お伺いしてまずパッと見ると、なるほど、天井にはめ込まれた古いタイプのドラム式換気扇で、一目で油が分厚い層になっているのがわかりました。
お客さんは到着してすぐに、「ちょっと用事で一時間くらい出なあかんから、誰もいないけど作業しといてくれる?」と言われて出ていかれました。
周囲の養生を済ませて、最初に試運転をしようと換気扇の弱ボタンを押すと、ボタンを押している間は換気扇が回るのですが、ボタンを離すとモーターの音が止み、羽が止まってしまいます。
同じように強ボタンを押してみましたが、こちらも同じくボタンを押している間のみしか羽が回らず、指を離すと惰力でしばらくはクルクル回っていますが、じきに回転が止まってきます。
どうやら汚れのせいでドラムが回りにくいのではなく、運転スイッチのボタンが弱も強も両方とも内部で壊れてしまっているようでした。
これではいくらクリーニングで綺麗にしたところで、羽はすぐに止まってしまいますのでお掃除をする意味がありません。
早速奥さんにすぐ電話をして、状況を説明しましたところ、どのみち一時間は帰ってこれないという事でしたので、じゃあおうちの前の車の中でお留守番しながら待ってますねとお伝えしました。
僕はスマホさえあれば待っている間に仕事の事務処理なんかが出来ますので、表の車でスマホをポチポチしていると、1時間ほどで奥さんが帰ってこられました。
改めて換気扇の状態をボタンを押しながら説明して、電気屋さんで修理してもらうか、古くてパーツが無ければ交換するしかないですねという旨を伝え、それじゃあ失礼しますねと帰ろうとすると、奥さんが「お兄ちゃん、長時間待たせて留守番してもらったから、お金いくらか払うわ!」と言い出しました。
「いやいや奥さん、結局僕何もしてませんからお金なんかもらえませんよ~!」
「でも家まで来てもらった上に時間拘束してしもたし、掃除もしてもらえへんかったし受け取って!」
「いやいや、本当に何もしてませんし(笑)」
こんなやり取りをした挙句、じゃあせめてこれ持って帰ってという事で、うちの子供のためにと大きな袋に山ほどのお菓子を詰めてお土産に頂きました。
そうして家に帰るとしばらくして先ほどのお客さんから電話があり、
「一か月前に大手でエアコンクリーニング頼んでんけど、仕上がりが悪くてけっこう汚れが残ってるから電話したらお金返金してくれるらしいから、そのエアコンのクリーニングをお兄ちゃんに頼みたいんやけど。」
との事。
「一か月前にクリーニングしていたら、そんなに汚れてないと思うからもったいないと思いますよ~。」とお伝えしたのですが、「どうせお金帰ってくるし、ちゃんとキレイにしたいからお兄ちゃんにお願いしたいねん!」と言われました。
これって商売している人間からすると、とっても嬉しい事なんですよね!!
ちょっとした親切に対して心が通じたというか、
気持ちに対して気持ちで応えてもらったというこの感情は、本当にこの仕事をしていて良かったと思える瞬間なんです。
お客さんと面と向かって接する仕事ならではの、こういう嬉しい出来事もこの仕事をしているモチベーションの一つですね。
たまには仕事上での出来事などもいいかな~と思って書いてみました。
それではまた!
from お掃除の亀ちゃん